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意外と知られていない大相撲の行司の仕事

19年振りの日本出身横綱の誕生で日本中が湧いています。海外でも人気が高い大相撲で、力士の取組を仕切る行司の役割に注目してみました。行司の務めを通して、スポーツであると同時に神事でもある大相撲の魅力を深掘りしてみましょう。

 

軍配を上げるだけが行司の仕事ではない

  

大相撲の取組を仕切る行司は、取組中は「はっきよい」「残った」などのかけ声をかけて取組に活気を添え、勝敗を軍配によって指し示すレフェリーの役割を果たします。 こうした土俵上での姿ばかりが目につきますが、行司はそれ以外にもたくさんの仕事をこなしています。 本場所中は、力士の土俵入り(十両土俵入り、幕内土俵入り、横綱土俵入り)の先導役を務めます。  また、力士の紹介、懸賞の紹介、決まり手のアナウンス(判定は決まり手係の親方)などの場内放送を行うのは行司の役割です。取組編成会議で審判部が決定した取組を記録したり、取組の勝負結果と決まり手を記録するもの行司の役割です。  番付会議では書記役を務めます。番付を作成するのも行司の役割です。根岸流と呼ばれる独特の書体で、隙間なく書くことが要求されます。  本場所、地方巡業などの開催前に土俵の安泰を願って執り行われる土俵祭の祭主は行司が務めます。神道に基づいて清めの祓いをし、祝詞を奏上します。


  

木村家、式守家の行司家

 行司は力士と同じように相撲部屋に属しており、また、格があります。上から立行司、三役格行司、幕内格行司、十両格行司、幕下格行司、三段目格行司、序二段格行司、序の口格行司となり、それぞれ装束が違います。履き物の違いは顕著で、三役格行司以上は白足袋に草履ですが、幕内格、十両格行司は白足袋のみ、幕下格以下の行司は素足で裁きます。


 現在は木村家と式守家の2家が行司家です。歌舞伎や能楽などと同じく流儀の統率を目的とした家元制度をとっており、行司名としてこれを名乗ります。所属する部屋によってどちらを名乗るかはほぼ決まっています。


 両家の流儀では軍配の持ち方に大きな違いがあり、木村家は手のひらを下に向けて握る「陰の構え」、式守家は手のひらを上に向けて握る「陽の構え」を用います。以前は軍配の形も木村家の卵形に対して式守家の瓢箪型と決まっていましたが、現在では自由に選択できるようになっています。

 立行司の懐剣の意味は?

 立行司は木村庄之助、式守伊之助を襲名します。立行司は土俵に上がる際には右腰に印籠、左腰に短刀を差しています。この短刀は、差し違えをした際には切腹する覚悟を示したものという説もありますが、35代木村庄之助によれば、単に武士が行司を務めていたことの名残だということです。


 とはいえ、立行司が差し違えを犯した場合には、日本相撲協会に進退伺いを出すことが慣例となっています。常に職を賭して土俵に上がる心意気は、横綱と変わりません。
ちなみに立行司以外では差し違えが重なると、降格されることがあります

大相撲観戦に行ってみよう!

いかがでしたでしょうか?普段何気なく見ている相撲でも少し深堀すると

改めて大相撲の魅力を感じることができるかと思います。

これを機会に伝統ある大相撲の観戦に行かれてみてはいかがでしょうか?

 

日本相撲協会公式サイト

http://www.sumo.or.jp/

株式会社Extractor 編集部

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